『J・キャリア ~女性の社会復帰サポート~ コンソーシアム』第3回研修会を開催しました

5月17日(水)、J・キャリア女性の社会復帰サポート・コンソーシアムの研修会を開催いたしました。
登壇加盟企業:養老乃瀧株式会社様、RATIO株式会社様
参加企業: 13社、17名
参加一般女性:10名
パネルディスカッションpart1

養老乃瀧株式会社の特命チームリーダー 籾谷様
主に取り組んでいる「働くママ笑顔応援プロジェクト」 についてお話しいただいた
- 約3年間の営業停止後、従業員数が1200人から500人へ減少しました。
- 子育て中の女性が辞める理由となる問題を解決するために、9時から16時の時短勤務を導入し、料理教室や家庭向けメニューの提供を開始しました。
- 住宅契約が難しいシングルマザーを支援するため、最大で月額5万円の補助を提供します。
- 同じ境遇の社員が情報交換できる座談会を開催している。
- 財形貯蓄制度を導入して経済的な健康を推奨している。
- 子どもからの連絡をLINEで受け取り、母親に伝えるという役割を365日、24時間体制で行っている。
- 従業員には接客業の中核となるホスピタリティを重視してもらっている。
- 昼間の時間帯に働ける子育て中の女性を対象とし、球場のファーストフード店やカレー店などの新規事業を展開しています。

パネルディスカッション part2

RATIO株式会社 代表取締役 武田様
女性の特性を活かした仕事創りについてお話しいただいた。
- 「RATIO」という文字はラテン語で会計を意味し、会社の目標として経理のDX化を考えている。
- RATIOは中小企業の財務のDX化を中心に据えており、実証実験として東京と沖縄の距離感を克服し、成功している。
- 財務会計に係る人口は過去15年間で150万人ほど減少しており、財務のDX化が社会的な大きな課題となっている。
- RATIOはクラウド会計の技術を導入し、財務業界の仕組みを変革してきた。
- RATIOでは経理の仕事をアウトソーシングし、女性たちが1ヵ所に集まって楽しく働く環境を作ってきた。
- 集中することで効率が上がるため、昼休みは自由に取れるようになっている。
- 年齢よりも経験値が重視され、途中採用でも年齢に関係なく働ける環境が提供されています。
- 社員の大部分は女性であり、定着率も高いことが特徴として挙げられる。
「女性の社会復帰についてアンケート」の結果発表
社会復帰に関して子育て中の女性130名のアンケート結果を発表した。
※93%の女性が、老後貧困の不安を抱えている




参加された方の感想
- この度は初めて参加いたしましたが、現在の職場は融通がきき子育てしながら仕事を両立していらっしゃる方は多いですが、前職では復帰自体がかなり大変な場所であったのでこのような企業が増えていることに感銘を受けました。
- とても実りあるお話でした。コロナ禍で逆風となった外食産業が、シングルマザーの皆様に快適な働く環境を提供することにより、企業にとっても個人にとってもwinwinとなったのがとても印象的でした。世の中にある「ピンチ」や「危機」は、そう定義してしまうとそれまでですが、目線を変えることによって世の中を変える「好機」にもなるのだと学ばせていただきました。貴重な機会をいただきありがとうございました。
- すばらしい取り組みだと思います。中小企業にとって人材採用は事業に直結しています。
- 女性の体調について全ての理解はしずらいかとは思いますが、体調面、メンタル面に何かしらのサポートがあれば復帰もしやすいかと思います。
- もう少しカテゴリー分けがされていた方がわかりやすいと思った。
- 高齢になったら貧困になると感じている女性が93%と聞き驚きました。まずは自助でできることをコツコツ続けます。
- 聞いていて全て「わかる!」と思った。アンケート回答部分、もう少し見てみたいなと感じた。今回一般参加させて頂き、とても良い体験ができました。このような機会をありがとうございます!
- シングルマザーのために、試行錯誤しながらも取り組んでくれる会社は魅力的ですし、そういう会社が日本でもっと広まればいいなぁと思いました。
- 将来、貧困になるかもしれないと答えた割合の多さに胸が苦しくなる思いだった